今、フリースタイルラップブームですね。
この流れがどこまで続くのか? 広がるのか?日本語ラップファンとして期待なんですが
思ったコトが1つ。
「MCバトルで強いラッパーが必ずしも成功してるワケではないということ」
*ここでいう成功の定義は、売れてるということ
例えば、ANARCHY・AKLO・SALU・KOHH・IO(KANDYTOWN) KID FRESINO(FLASH BACKS)などはMCバトルとはほぼ無縁です。
確かに売れてるラッパーでMCバトルが強いラッパーは、いますよね。(*KREVAが代表格)
だけど、MCバトルが強いラッパーの大半は思うように音源が売れてないですよね。
コレはなぜか?
ファンの2分化
ボクも日本語ラップのファンになったキッカケは、Zeebraの音源を聴いてからだったので
のちにフリースタイルやMCバトルも好きになりましたが、やはりあくまで音源のヒップホップが好きです。
そういう点からも MCバトルが好きなファンと音源が好きなファンと日本語ラップシーンのファンが2分化してることが考えられます。
元々、音源が好きなファン=日本のヒップホップファンだったワケで、フリースタイルが好きなファンが増えてきたのはココ10年ぐらいです。
つまり、MCバトルが強くても音源が好きなファンを掴まないと市場が小さすぎるのでしょう。ビジネスとしては成り立ちません。
マネタイズの違い
ココでは本題の趣旨とはズレますが、当たり前の話をします。
MCバトルが強いラッパーと音源が売れるラッパーの収益方法も違ってきます。
音源が売れるラッパーは、音源+イベント出演が主な収益となります。(*ざっくりと)
仮に音源が売れ続ければ、大なり小なり死ぬまで収益が生まれ続けますよね。なんとも恐るべし!
一方、MCバトルが強いラッパーの主な収益は、イベント出演です。
イベント出演のギャラは単発ではそこそこ良かったりしますが、コレに依存することで資産は増えていきません。お笑い芸人でいう一発屋です
その場しのぎになってしまいます。
音源が好きなファンを掴むには?
じゃあ、本題に入ってどうすれば良いの?っていう話ですが
ボクの個人的見解は、ラッパーとして成功するにはMCバトルに出ない方が良いと思います。
その理由は、シンプルでMCバトルで勝つ為に費やす労力や時間が膨大すぎると音源に注力しづらくなるからです。
ほとんどのラッパーの最終的な目的は、音源が売れることなのに本末転倒になりかねません。
もちろん、MCバトルで勝ち上がることで名前を売るマーケティングとして、MCバトルの副産物としてラップのスキルを磨くなどラッパー各々で狙いはあるでしょうがね。
今の日本のヒップホップに関して言えば、ラップスキルも大事ではありますが
サウンドやトラック・サビの良さ+ラッパーとしてのキャラ立ち
がないと売れないでしょう。
極端な例を挙げると LIL KOHHなんかそうですよね。ラップスキルがヤバいというより
プロデューサー318のドープでカッコいいトラックに LIL KOHHのキャラ立ちがあってあんなにウケましたよね。
ラッパーとしてのキャラ立ちは、生きてきたバックグラウンドや才能・感性が大きく影響するので努力でどうにもならない所もあるけど。笑
ただ、サウンド・トラック・サビなどの作曲に関しては努力で磨ける所なのでココに注力するべきなんじゃないかって思います。
もちろん才能のあるプロデューサーと一緒に制作できるのであればラップに集中できますが、いずれは自身で作曲できることに越したことはないですよね。
MCバトルが強いのに売れてないラッパーは、ラップスキルがあるだけにサウンドやトラック・サビなどの作曲に注力して評価される音源を作ることが必要になってくるでしょう。
*あくまで個人的な見解です。
皆さんはどう思われますか?
*次はコチラの記事をお読みください。





